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Kami-Robo©2003-2014 Tomohiro Yasui / butterfly・stroke inc. All rights Reserved.
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Kami-Robo
エピローグ その1

この「30周年」に着手し始めた頃は、
空想世界と現実世界を行きつ戻りつしながら変化していった心情を
ちゃんと筋道立てて文章化できるだろうか、と
かなり不安に思っていたのですが、
とりあえずは一応カタチにできて良かったです。

それは本当に良かった。

そして、マドロネックサンとバードマンの人生を
ここで再び交わらせることができた安堵感は大きいものがありますね。

今は撮影セットの後片付けをしながら大きな開放感に浸っている状態です。

いやぁしかし、今回は本当に疲れた…
写真を撮り終えたあと、しばらく放心状態で動けなくなってしまいました…
集中がすごかったんだな… 我ながら。

やっぱり、こういう写真を撮る時にも「聖なる一回性」ってのは存在していて、
その時にしか撮れない写真をちゃんと撮る、という事を
今回は強く意識しながら撮りました。

例えば、気に入らないカットだけ後から撮り直して差し替えようとしても、
テンションとか、空気感とかが他の写真と揃わないんですね。
途中のカットだけもう一度「再現」して撮った場合、
似たようなものは撮れるのですが、
不思議な事に、明らかにテンションの低い写真しか撮れないのです。

なので、ちょっとくらい気に入らない事があっても、
その時撮った写真の中から選ぶ事が重要だと、
この種の写真を撮り続ける中でそう思うようになりました。

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Kami-Robo
エピローグ その2

「その時にしか撮れない写真」を撮る事は、
カミロボを手に持って遊んでいる感覚と同じ。

テンションの高さや、集中度、緊張感。
全てに於いて、今となっては僕の脳内では分け隔てが無くなっている。

全部カミロボ。 全部カミロボですね。

この一言を、曇りなく言えるようになるまで
ずいぶん時間がかかりました。

   ★     ★     ★

あ、そうだ、ひとつ思い出した。
書き忘れた事があったので、最後にもう一点だけ付け加えておきます。

実は、この大会には
あのお騒がせレスラー「剣山」は出場しませんでした。参加拒否です。

彼は、全団体が一つにまとまる事によって
すべてが均一化されてしまう事を恐れたのではないか、
と推測できるのですが、
そんな彼が巻き起こす新たな騒動は
また別の機会にカタチにしたいと思います。

というワケで、
「リングサイド写真2014 カミロボプロレス30周年記念大会」は
これにておしまい。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

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