昨年から「カミロボ・エキスポ2005」、後楽園ホールでの「カミロボエンタテインメントショー」 ロンドンI.C.Aでの「カミロボ・エキスポ2006」と 国内・海外での展覧会、 DVD化、グッズ化、さらにテレ朝チャンネルでの番組スタートと
店主のブルーキラーは、カミロボプロレス創世記の20年以上前に、 華々しい活躍をしていたレスラーだ。 当時、極悪レスラーとして恐れられていた魔神とタッグを組み、 世界中で暴れまくっていた。 しかし今ではセミリタイアし、 時おり小さなデスマッチのリングに上がるくらいになり果てていた。 一方、パートナーだった魔神は、名前を魔王と変え、今でも第一線で活躍。 それどころか、カミロボプロレス最大の団体マックスリーグの オーナーとしてカミロボ界を牛耳っていた。
店のテレビには、今日も華やかなマックスリーグの試合が流れている。 それをカウンター越しに淀んだ目で眺めているのが、 ブルーキラーの弟子キラーゲノム。 こんなプロレスは面白くないといつも毒づきながら、 華やかなリングへの憧れを抱き、また一杯と酒をあおっていた。 いつものようにまったりとしたこの店に、 なにやら金銭がらみの怪しい出来事が降り掛かる。 やがてその話は、キラーゲノムや隣店の踊り子や、 マックスリーグのレスラーたちも巻き込みながら、 ライバルへの誇りと嫉妬、師弟愛、愛情を浮き彫りにし、 それぞれの人生を揺れ動かしていく。
闘うことでしか生きる術を知らないレスラーたちの想いは、 どうなっていくのか…。