期間:2005年5月20日(金)〜6月6日(月)
   会期中無休
場所:名古屋パルコ 西館7F パルコギャラリー
時間:10:00〜21:00 入館=20:30まで
料金:一般=500円 学生=400円
  (小学生以下無料)
tel:052-264-8370
http://www.parco-nagoya.com
 

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オトナのオトナによるオトナのためのキャラクター、「カミロボ」の魅力を完全公開
誰もが人形遊びに夢中になった少年少女時代を持っている。あの頃、私たちの頭のなかには、たしかに大きなドラマが広がっていた。いつの日からか、私たちは人形遊びを忘れてしまったが、もしかするとそこに、夢もいっしょに置き忘れてしまったのかもしれない。そんな不安を感じるなら、ぜひカミロボを観てほしい。あなたが、あの日の夢を忘れていなければ、身長わずか15cmのこの紙製ロボットは、戦いの神にみえるはず。単なる紙のがらくたに見えるとすれば…!? 大丈夫、カミロボ展を観れば、きっとあの日の夢がジワジワとこころの中に甦ってくるから。
「カミロボ博」を3倍楽しく観たいオトナのためのマメ知識
1977年、カミロボ生まれる
1977年。ロボットアニメに刺激されたひとりの少年が空き箱と針金でロボットを作り始めました。これが、カミロボの起源です。彼、安居智博が、プラモデルではなく、わざわざ手作りの紙ロボットを選んだ理由は、意外にも「貧乏」ではありません。「プラスチックでは、ヒト特有のやわらかい動きが表現できない」というこだわりが、彼に紙を選ばせたのです。なかなかあなどれない小学生です。少年はやがてプロレスの魅力と出会い、ロボットをレスラーとして戦わせるカミロボ遊びを生み出しました。ここまでは、よくある話かもしれません。小学生の頃、どのクラスにも、ひとりくらいこんな男の子がいたものです。でも彼がすごかったのは、この遊びをオトナになってもずーっと、やめなかったこと。誰かに見せるわけでもなく、どこかで発表するわけでもなく、27年間、彼はひとり、黙々と遊び続けたのです。
2001年、カミロボ発見さる
人に見せるためではなく、部屋を飾るコレクションでもなく、純粋に「戦わせる」という極私的ニーズを満たすために生まれたカタチは機能的で誰に媚びることもありません。27年という歳月の間につくられ続けたレスラーは200体以上。カミロボという様式を確立する以前のロボットも含めるとその数は軽く400体を超え、すべてが奇跡的に保存されています。この膨大なコレクションを、2001年のある日、あるアートディレクターが偶然に「発見」したことで、カミロボを取り巻く状況は一変しました。「これぞクリエイティブだ!」と確信した彼・青木克憲は、本業そっちのけでカミロボにはまり、いろんな場所でその魅力を語りはじめました。カミロボは、次第にネットや雑誌、テレビなどでも取り上げられるようになり、徐々に人気が拡大。ついに今回の「カミロボ博」が開催されることになったのです。
2004年、あなたもハマる。
カミロボがおもしろいのは、その造形のユニークさもさることながら、そこに27年間という歳月に培われた物語があるという点です。まずロボットレスラーひとりひとりに人格があり、異なる運動神経があり、所属する団体があります(詳細はぜひ「カミロボ博」でご覧ください)。そして彼らは年をとります。戦いを繰り返すうちに、傷つき、壊れ、修理を繰り返しても、いつか動けなくなる日が来るのです。まるで人間のアスリートのように。そんなエモーショナルな部分も、カミロボの魅力のひとつなのかもしれません。でも、それだけでは説明しきれないなにかが、いい年をした大人を夢中にさせるなにかが、カミロボにはあるのです。安居智博に、27年間ひたすらカミロボを作り続けさせた原動力とはなにか?アートディレクターの青木克憲をのめり込ませた引力とはなにか?こたえは、あなたが会場で見つけてください。

カミロボをつくり、プロデュースしているオトナたち
安居さん tomohiro yasui安居智博、造型師/世界でただひとりのカミロボクリエイター
27年間カミロボをつくり遊び続けた男、安居智博。その持続力は、天性の造形力だけの賜物ではない。プロレスへの愛、吉本的お笑い観、ポップアートへの造詣。そのすべてがカミロボの物語の骨格となり、世界観に投影されている。カミロボを、単なるフィギュアから興業システムまでもが考え抜かれたドラマに昇華させた秘密は、その複合力にあるのかもしれない。現在は、TVキャラクターやフィギュア、玩具・食玩の造型師として活躍中。
青木さん katsunori aoki青木克憲クリエイティブ・ディレクター/カミロボのエヴァンジェリスト
喚起力に富んだ広告づくりで定評のあるアートディレクター・青木克憲は、2001年、仕事を通じて知り合った安居のつくるカミロボと出逢う。その圧倒的な世界観は、キャラクター性の強い表現を志向し、次々と新しい才能を発掘してきた青木を触発するのに十分な質と量を兼ね備えていた。以来、カミロボの魅力を世界に発信する伝道師を自認。現在は本業の広告制作と併行し、自ら率いるバタフライ・ストローク・株式會社をカミロボのプロモーション基地とし、精力的に活動中。

exhibition 展示概要
         
 
kami-robo analysis dictionary
とぎすまされた動きの秘密
カミロボの素材は、紙と針金。極めてシンプルな素材にもかかわらず、実戦ではまさにプロレスラーそのものの動きを楽しませてくれます。そのスムーズでリアルな動きには、どんな造型上の秘密が隠されているのか? 27年におよぶ制作スタイルの進化を、安居智博が保存してきた膨大な制作資料とともに解き明かします。
 
never ending kami-robo story
戦いの物語
カミロボの世界には、現実のプロレス界さながらに数々の団体があるばかりか、動きをスムーズに手になじませるための「道場」までもが存在します。27年という歳月に育まれた膨大な世界観を、その歴史とともに紹介します。
 
kami-robo simulator
あなたもカミロボになれる?
会場に人間サイズのカミロボと、1/2スケールのリングが登場。カミロボになった気分が味わえるコーナーです。
 
kami-robo museum
必然から生まれた造形美
カミロボは、戦うために生まれた紙製ロボット。だからこそ、戦いを重ねるうちに傷つき、老いていきます。まるで人間のように、ひとつひとつに異なる個性と歴史を秘めたファイターたちの豊かな造型美と個性溢れるキャラクターを一堂に展観します。
 
kami-robo the movie
映像からのオマージュ
カミロボの世界観をCGやアニメで再現。カミロボのもうひとつの魅力が楽しめます。制作者、安居智博にスポットを当てたカミロボドキュメント、実際の試合を収録した実況中継付きカミロボマッチも同時上映。
 
my dear kami-robo
各界から寄せられたカミロボ応援歌
安居智博が角界の著名人たちに会いに行き、カミロボへの想いや少年時代の遊びについて、熱く語ってもらいます。
大河原邦男[メカニックデザイナー]//ケンドーコバヤシ芸人[/高山善廣[プロレスラー]/みうらじゅん[イラストレーターなど]※敬称略五十音順 ナビゲーター:渡辺祐]

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