平山亮さん(CAVIAR) 映像ならびにライブで「カミロボファイト」を展開する際の楽曲制作ならびにSE(音響効果)を担当。カミロボファイトのライブで、臨場感を演出するSEは、すべてこの人が安居さんの動きにあわせて、即興でつけるSEの効果によるところも大きい。イベント「魔王VS ブルーキラー」では映像全体のディレクションも手がけた。バードマン、魔王、ブルーキラー、ザ・オーレ、ココナッツ・グレート、フジヤマのテーマ曲の作曲者でもある。 ■これまでに参加したカミロボ関連の仕事: カミロボファイト、カミロボライブ、カミロボDVD、「黄金」 |
──カミロボに関わるようになったきっかけを教えてください。
平山 安居さん個人の世界だったカミロボを一般に公開することになって、はじめて製作したDVDへの参加からですね。CGをつくったり、映像での関わりが最初でした。その後、東京・勝どきで初のカミロボライブイベントが行われた時に、プロデューサーの青木さんや安居さんと相談して、カミロボファイトにSE(音響効果)をあてましょう、ということになって、担当することに。関わった当初から、映像を製作する際には音も必要なので、ファイトのシーンでSEをつけたりしていましたからね。初のライブイベントは、思いのほかうまくいって、結局その後の後楽園ホールや表参道ヒルズのイベントでも、SEを担当させてもらいました。
──SEをつける際に大変なことは?
平山 はじめはほとんど手作りで始まったので、音楽・SEなどは全部僕がつくったものです。カミロボは安居さんがそれこそゼロから生み出した世界なので、それにふさわしいよう、こちらもですべて作り起こして行こう、と。はじめのうちは、それほどでもありませんでしたが、イベントも回を重ねるごとにSEも増えていって、今では基本の「ワーワー」という歓声、ブーイング、速度の違う手拍子、ざわめき、どよめきなど、かれこれ約30〜40種くらいは用意してありますね。
──ライブのSEは、すべて即興でつけているとお聞きしましたが。
平山 そうですね。試合を見ながらアドリブ勝負、です。ある程度展開を予測しながら、ぴったりあう効果音をあてて行くわけですが、元々プロレスに詳しいわけではありませんでしたから、タイミング良くSEを当てるのは、はじめは難しかったですね。後楽園ホールのイベントでは、メーンの試合の最後で大どんでん返しがあって、拍手と大歓声をあて込んでいたのに、突如どよめき・ざわめきをあてなければならなくなって、大慌てしたこともあります。さまざまな素材を鍵盤に割りあててあるんですが、腕が交差してこんがらかっちゃって……大変でしたね、あれは(笑)。でも、ライブはそんなハプニングがあるから面白いんですよ。
──カミロボに関わる事で、今後やりたいことは、ありますか?
平山 とにかくずっと関わり続けていきたいですね。すでにバードマン、フジヤマ、ココナッツ、魔王、ブルーキラーなどの選手に、入場曲を作ったんですけど、他の選手のも作りたいし、歌入りも作りたい。いっそのことカミロボファイターの入場曲集が作れるもんなら作ってみたいです(笑)。
──平山さんにとって、カミロボとは?
平山 安居さんといっしょに作り上げて行きたいもの、ですね。このプロジェクトに関わる人たちとは、何かバンドのようなつながりを感じていて、僕もメンバーの一員として、必要不可欠なパートを演じていると感じています。
──ありがとうございました!